2008年08月27日

レン耐スプリント2

スタート!

まずまずのスタート。 2位のポジションをキープしたまま1コーナーに進入。

路面はウェットだが、コーナーでも前のライダーに負けじと倒しこみ、アクセルを開ける。
(前のライダーが大丈夫だから、俺も行けるだろうと単純な動機だが…)

ヘアピンの進入で、前のライダーのインがあいている。

行くか。 インにタカトキのマシンを滑り込ませる。前のライダーに軽く肘が当たってしまった。(汗

抜けちゃった。 抜いちゃった! トップ浮上〜!! ホントかよ〜?

一周目後半もそのままポジション維持して、最終コーナーを立ち上がりホームストレートへ。

やった〜、トップで一周目のコントロールライン通過!  と、思ったのもつかの間、、、

2周目1コーナーの進入で後ろのライダーのフロントタイヤがインを突いて来たのが見えた。

「うぉっと!」

マシンの挙動を乱すと、あっという間にそのライダーに抜かれ、更に次のライダーにも抜かれ
2コーナーまでの間に3位まで順位を落としてしまった。

くっそ〜、抜き返したい! などと思いつつ、食いついていくも3周目突入。

1コーナーの進入!

「うぉっ!!」

またしても後ろのライダーにさされた。 ザックリと。

あっというまに最下位に陥落。 1周目でトップだったのに、3周目でビリ。
あ〜あ、やっぱり、勝てないのかな〜。 それにしても恥ずかしい。 カッコワルイ。

何だか、緊張の糸が切れかけてしまった。(恥ずかしながら)

4、5周目とそのままのペースで最下位でレースを続ける。
「応援してくれている皆になんて言おう? 嫁と子供が見に来てなくてよかった〜。」などと思いながら。

しかし、一番後ろからレースを見ていると、冷静になれる。
1・2位のライダーは、そう俺より速いわけじゃない。 3位のライダーより俺の方が速い。
しかし、ホームストレートと1コーナーの進入は俺より皆が速い…

そうするうち、1・2位と我々3・4位の間が離れてきてしまっているのが分かる。
このままじゃ間違いなく最下位か、良くて3位だ。 

6周目。  行くぞ。何の為に稽古してきたんだ! ヘアピン進入。 
ブレーキングを遅らせ、前のライダーのインを突く。 抜けた。 抜いた。 3位浮上。

離れてしまった、1・2位を追いかける。
うむ。やはり俺より別に速いわけじゃない。 頑張ればチャンスはあるはず!

1・2位はバトルをしている。 ラップタイムも牽制しあっているから遅くなる。

8周目。 ヘアピン二つ前で2位のライダーがラインを外した。 チャンス。
二つ先のヘアピンでさしてやる。   

ブレーキング。 抜けた。 2位浮上。 後は、一人だ。 

後ろにつけて観察すると、ヘアピン以降は俺の方が速いようだ。 
しかし、そう思わせているだけかもしれない。

9周目に入る。 ストレート、1コーナー。 やはり前のライダーが速い。

さて、ヘアピンでさすか? 
いけそうだが、ここでトップに立ってもファイナルラップでまた1コーナーでさされるだろう。
2位、どころかもっと順位を落とすだろう。 

よし待とう。 ピッタリと後ろにつけたまま、ファイナルラップ。

まもなくヘアピン進入。 もう、行くしかないでしょう。 ここは稽古中もよく抜いたコーナーだ。
自信を持て! ブレーキング!! インにマシンを突っ込ませる。 抜いたがラインが膨らむ。

トップ浮上!  耐えろ!ここから先は押さえられるはず。  

最終コーナーを立ち上がる。 後ろは振り返らない。 

チェッカ〜! やった〜!  あきらめなくて良かった。 雨のレースで勝てた!

ウイニングラン。パドックに戻ると応援の皆が迎えてくれた。

2位と3位のライダーがマシンを止めるとすぐ、
「おめでとう」と言って、握手をしてくれた。

滅茶苦茶感動した瞬間だ。1位になったことよりも、そのライダー達の行為に感動した。 
スポーツマンだ〜!

さ、気持ちを切り替えよう。10分後に3時間耐久スタートだ。
タカトキはスタートライダー。

つづく

写真は優勝の金メダル♪



Posted by takatoki_moblog at 2008年08月27日 17:36 | TrackBack
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