さよなら カバン…
このところ、所有物を整理しております。
何せ、自分の部屋が足の踏み場もない程の惨状なのですから…
それでいて、どこになにがあるかはスグ分かるんですけどね。
しかし、いい加減ヤバい!
この圧縮陳列の状況!!
消防法に間違いなくひっかかるレベルです。
そんなわけで、今回は思い切って処分してます。
バイバイするのが一番つらかった品が、コレ。
↓初めて買ったお仕事カバン。
写真で見るとまだいけそうですが、実際は…
思い出が一杯詰まってます。
あれは二十歳の時でした。
ほんの少しずつお仕事を頂くようになって、本番の日に劇場の楽屋などに行くと
お洒落な先輩達がこれまた皆さんカッチョいいカバンを持ってるんですよ。
お金のない自分はというと、高校生の時から使ってるボロのナイロンバック…
何だかとっても自分がみすぼらしく思えてね〜
確かに、華美な装飾で身を固めなくても、良い仕事をすればいいし、分不相応なサマはカッコワルい!
ただ、私の仕事は舞台人。
舞台の日はいわゆる「ハレの日」なのですよ。
決して高価な物でなくてもいいのだけれど、やはりそれなりの格好をしていないと
自分はよくても周囲の方に与える印象が…
雰囲気も大事ですからね。
で、買いました。
初めてのお仕事カバン!
あれは新宿の伊勢丹でした。
カバン売り場で一目ぼれ♪
でも、高い!かなり高い!
当時の所持金からすると、無茶苦茶無理しました。
が、あえてそれを購入しました。
カッコイイカバンを持つ喜びを!
そして、カバンに負けない仕事を!
次の仕事の時、このカバン片手にいつもよりチョッピリ自信を持って楽屋に入りました。
たしか、いい仕事が出来た記憶があります。
それからこのカバンを持って色々な場所に行きました。
色々な仕事をしました。
このカバンは僕の失敗も成長も全て見てくれてました。
美談ばかりではありません。
酔っ払って飲み屋に忘れた事も二度三度…
タクシーに忘れたり、はたまた新幹線に忘れたり…
東京で当時乗ってたゼファ−のシートにくくり付けて走行中、
環七の信号待ちの発進で道路のど真ん中にブチ落とした事もありました…
でもとっても大事にしていたこのカバン。
そうそう!
東海ラジオに行く時もこのカバンでした!
でも、もうずいぶんお疲れ気味になりました。
ここ何年かは、いつも家でお留守番です。
部屋の片隅に古びたカバンがちょこんと立ってるのがいつもの光景でした。
でも今回、別れの決意をしました。
いざ捨てる段になって何度も思い止まりました。
でも今回の決断をした時、忘れてた初心と記憶を取り戻させてくれました。
感謝してお別れできました。
有難うございました。
初めてのお仕事カバン!
Posted by takatoki_moblog at 2009年12月05日 00:40
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